昔読んだ児童文学を読み直してる

小学校3年生くらいの時に読んだ、この本を読み直した。

 

トレモスのパン屋 (くもんのおもしろ文学クラブ)

トレモスのパン屋 (くもんのおもしろ文学クラブ)

 

記憶があいまいなんだけど、たしか読書感想文かなにかの課題図書だった気がする。

第1回小川未明文学賞優秀賞受賞作みたい。へぇ〜。

 

わたし、これ想い出の本なんだ。

それまで、給食のパンが嫌いでしかたなかった。特にこういうパン→🥖

大っ嫌いだったんだけど、トレモスのパン屋読んだら不思議と、給食のパンが好きになったんだ。

不思議だよね、一冊の本で嫌いなものが好きになるなんて。

 

ずっと忘れてたんだけど、ふとしたきっかけでこの本のこと思い出した。20年たって思いだすってのもすごいよね。

なんでこんなにこの本の影響受けたんだろ〜と気になっちゃって、読んでみることにしたの。

読んでみたら、ぜんぜん、どこにもパンを好きになる要素が見当たらない(笑)!

板ばさみにあった人の悲哀と、人を板ばさみにしてしまった人の後悔・懺悔のお話だった。

こんなお話だっただなんて、衝撃。

小学生のわたしは、お話の内容理解できてなかったのかな〜。これで嫌いだったパンが好きになるなんて、感性が不思議すぎるぜ。我ながら。

 

ちょっと自分の老いと成長も感じつつ、子どもの感性ってすごいんだな〜なんて、自分の経験から実感してしまった。

書き手が意図したとらえ方なんて、していないんだね、やつらはさ。